ていうか、貧乏なくせに美術館へ行ってきたんだが!

 

しかけがいろいろ・とびだす絵本展に行ってきました^^

 

 八王子夢美術館で開催されていた「しかけがいろいろ・とびだす絵本展」に行ってきました^▽^!!

 展覧会自体は日曜日で終わっているんですが。でもとても面白かったです。

 とびだす絵本っていわゆるPOP-UP BOOKなんですが、でもとび出るに限らず、いわゆる仕掛け絵本の展覧会です。

 

 メイン展示は、紙の魔術師と言われるロバート・サブタ氏のとびだす絵本をイントロかつ中心に、海外系の優れたとびだす絵本を一同に集めた・・・という印象の展覧会です。やっぱりサブタ氏の不思議の国のアリスのトランプが舞うイメージなどがすごく印象的かな。

 やっぱり絵本というジャンル上、ファンタジー的なものや旅行的なもの、人体解剖図をとびだす絵本で作ったようなのもあって、絵本というアートと、いわば教育的な要素が一緒になっている絵本が多いんだなという印象がありました。

 コーナー的に、とびだす絵本をめくれる展示もあって、で、本はショーケースの中なんだけど、そのアクリルのカバー部分からめくるためのバーだけ手前に飛び出していて、それをめくるとショーケースの中で絵本がめくれる、という展示コーナーがかなり頑張っていました。ウイルス禍下での苦肉の策だと思いますが(使い捨てポリエチレン手袋着用が義務)、貴重な絵本本体の維持は展覧会開催において大事なテーマでもあるので(やっぱり子供向けコーナーに置いてあった絵本にはいたんでいるのもあった)。

 例えば他にも、直方体や円筒、円錐、角柱などの作り方、などもわかりやすい基本展示がされていたり。・・・でもそれがわかったからって、本展覧会のような高水準のとびだす絵本がそうやすやすと作れるようには・・・。

 例えばサンリオやONE PIECE系などの、最近書店で売られているようなとびだす絵本もかなり飾られてました。

 後半の方で昔のビンテージのポップアップ海外絵本の復刻版のようなものも飾られてましたが・・・めくるめくイメージですよね・・・・・サーカスのような風景とか、サンタさんのおもちゃ工場、のような面白いのもあった。

 同時にそういうビンテージ系での表現にはものすごくチャレンジ精神を感じるわけで。

 

 そもそも、こういうポップアップって、絵本としては絶対にコスト度外視になってしまうと思うんだよね。昔からこういうとびだす絵本って高いし!!

 それでもなんで作り手が、こういう仕掛け絵本を作っているのか?っていうと、それはもう「意欲」なんだろうな、と。

 (自分的には・・・立体は立体としてながめて認識してしまうので、それを今のボクの頭で、絵という平面だけを、立体で構成して立体感をだす、いわば2.5次元的な(最近のオタク用法と全然違うけど)アート方向というのは、かなり難易度が高くなっているような気がします。自分の頭では、平面は平面、立体は立体、なんだよね。なんていうか一番近いのが映画やステージの美術セットで、必要な所に平面を使ったり・・・遠近法を使ってパースをだすような、あの手法(恩師が多用していたけれど)・・・あれに一番近いと思った。そういう方向からなら考えやすそう。

 

 しかし、ポップアップ絵本って、開く事で展開して立体パノラマ化するわけでしょ?・・・ハードル高いなぁ・・・(;▽;)

 

 自分が生まれた70年代は子供向けのキャラクター絵本でとびだす絵本の全盛期でもあって、キャラクターが飛び出してくる、というのが絵本的醍醐味かなと思っていたんだけど、こういう展示を見ると、かなり技術的な事で職人的技が多用されているアートジャンルなんだなというのがよく理解できる。逆に、そういう昔のキャラクター絵本でも、かなりの技術力を投じて作られていたんだな、というのも解ってきたり。

 

 アートとしてはかなり突端にある先端ジャンルだと思うんだよね。追求したくても専門職的突端だ、という・・・。

 そう解った上で見ていくと、アートのジャンルの面白さを強く印象づけられる展覧会だったと思います。(本当に、これができる人が何でもできるとは限らないけど、逆に多くのアートを作れるからって、こういうポップアップ絵本が作れるとは限らない!!その辺すごいジャンルだなぁと思いました・・・ちなみに図録はなかったので見るしかない展覧会でした。 ^^;)

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