ていうか、僕は転生しなくても無職なんだが!
日曜深夜のアニメが大混雑で
日曜深夜のアニメが大混雑で、鬼滅の遊郭編と、無職転生21話と、進撃の巨人の総集編があったんだけど、
作品の出来としては、無職転生21話がダントツ、圧倒的だったと思う。
無職転生はタイトルがどうにもなぁ・・・とは思いつつも、そのタイトル以外はものすごくしっかりしたテーマの作品なので、1クールからずっと見ているんだけど、2クールのシビアさもアニメとしてのクオリティーもかなり高いレベルだと思う。
この3作品は似たデメリットを持っていて・・・簡単にいうと、鬼滅も進撃も、主人公に対して実は作り手側が一定の距離を置いていて、作り手として主人公を窮地に陥れようとかなどの「いじめ体質」を発揮してしまう事があり、それによって物語をもりあげてエンターテイメントにしようというようなイヤラシサが目立つ時があるのだが(同時に見ていて極度に不快感を感じる)、
無職転生はそれについて極めてスタッフ側が主人公側に立っていて、しかもその作り手側の性質について自覚的(かつ自己批判的)視点をちゃんともって作られている、という点で(なんというか全部あのヒトガミってのが象徴してるんだが(笑))、その不快感が最低限に削られている、という事だと思う。
主人公を窮地に追い詰める事について、エンターテイメントを大義名分にしていない、って所が好感が持てる理由かなと。
割とルーデウスの他の女子との関わりなども「本来の人間の営み」をちゃんと直視肯定して描かれているからこそ、不快感がない、というのがある。なんていうか彼が当然与えられるべき可能性が与えられているというか・・・逆にそういう描写を拒否する人達ってのは、本来の人間の営みなんて要らない連中なんだろうが。まぁルーデウスが転生したこのドラマで、一体テーマ的に何を狙っているのか、あの世界にルーデウスの何が必要とされてルーデウスはあそこに転生させられたのか、っていうのが、要はテーマになるんだろうけど、その落とし所だよね。いつ原作小説が完結するのか解らないが。
そういう意味では鬼滅も進撃も原作完結しちゃってるので(笑)。どっちもアニメが「見たいもの見せましょう」になっちゃってるわけなので。
鬼滅の遊郭編は今後はMXテレビで見ます(いや別に見なくてもいいんだが・・・でもOPは良かった)。
(※ というか、要するに・・・原作や脚本などのスタッフが主人公をエンタメありきで痛めつけている事も往々にあり、しかしそれについて、あくまでもアニメのスタッフが主人公の側に感情移入していないと、たとえば今回の無職転生のルーデウスやエリスやルイジェルドの描写などはできないわけで。
で、たとえばボクが各アニメを見る時には、原作や脚本のスタンスよりも演出や原画動画や声優さんたちなどの方のスタッフ側のキャラへの応援熱量で判断する事が多い。原作や脚本が主人公をエンタメのために利用している場合があっても作画や演出や声優さんが主人公たちのために頑張ってれば、まだ見れる作品にはなるんだよね。その点で正視に堪えない低レベルのアニメやコミックも多いくらいなので。
ボクの嫌いなアニメ漫画って大体そういうので。主人公などのキャラを、エンタメ目的でファンの情緒を左右して感動を無理やり捏造するために使ってるようなアニメや漫画・・・そういう作品もそういうのを作ってる原作漫画家や監督やスタッフも嫌いです。
ゾンビランドサガも最初の企画時点ではそういう意味での「ネタアニメ」だったのかもしれないし、でもそれがスタッフの主人公たちへの感情移入とか応援心とか熱量でいいアニメになった、というのはあるかもしれない。
作品によって、原作や企画がたとえば悪ふざけに近いものであっても、そこからオールスタッフが関わる事で、多少見れるアニメになる(マシになる)という事はある。駄目な部分は駄目なのだが・・・ 2021_12/8 2:34~38)
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