ていうか、僕は誰よりも「シン・ウルトラマン」を楽しみにしてるんだが!
疑問。
シンウルトラマン版のネロンガとガボラのデザインについて、ボクの思う事は前書いた通り、「恩師の成田先生ならこういうデザインはしないし、そもそも「目や口の数を増やしたり1つ目にしたりとか手足や指の数を増やすなどの奇形化はしない」という、成田先生の怪獣3原則に反していて、でも本編が解らない現状ではそこの差異が目立つ新怪獣ソフビをみんな買っているわけで、それってどうよ?って事なんですが。その話に追記。
成田先生は左手が野口英世氏同様にいろりで指機能障害になってしまっていて、それでも親指は自由になるのでパレットは持てる、だから画家になって、そこから彫刻家になった人です。だから怪獣をいわば奇形化したりことさら死骸化する当時の発想に否定的でナーバスだったんだよね。それで宇宙人や怪獣を抽象的に描く方法論をとった。そこはすごく正しい。
で、なんでそういうルールにしたかというと、つまりは当時の子供たちの中に目が見えなかったり手足や指などの欠損でいじめられたりした子がいた場合「こいつは目が見えない(片目とか)だから悪だ。きっと前世で悪い事をしたんだ」とか「こいつは体がこんなだ、きっと前世で」みたいな酷いいじめはあったわけで……先生もそういういじめにあってただろうと思うけど。
結合双生児いじめも駄目だから、だから頭が2つ以上みたいな発想も成田氏はしない。
つまり、成田先生は、身体のパーツ的に普通でない事やハンデキャップを「悪」と結びつけたく無かったわけですよね。例えば目の見えない子が、「昨日のウルトラマンで眼の無い怪獣が退治された」と聞いたら嫌じゃないですか。耳が聞こえない怪獣でも同じだろうけど、たぶん先生なら避ける。そういう事で。
だからそういう表現方法は成田先生自身は極力避けてた。だから今回の怪獣、特にガボラは、成田先生だったら駄目って言うと思うんですよね。ザラブが4つ目に解釈されてるのも(成田先生なら口両脇の穴は鼻かエラで片付けると思う。つか明確に目と扱わせない)。ボクはだから否定的なわけで。否定というか、うーん。
今回のネロンガガボラの発想やザラブの目の解釈変更も、ウルトラで無ければいいんですよ。でも、すくなくともウルトラで、成田氏の名前を防護壁的に使ってるのに…ってのはある。
つまり、デリカシーがないんだよね。神経質過ぎると言われるかも知れないが(似た意味で、ボクはセブン12話解禁にも疑問はあります。白血病の子供や被爆者がいじめられる状況などにつながる可能性をクリアできない限り、12話解禁はしなくていいと思います。…とはいえテーマがダイレクトにセブン最終回につながってる重要話ではあるんだが…)
ボクの多眼的なヒーロー的宇宙人などの場合は………つまり、なんでボクのならいいかというと、そもそもボクはウルトラマンを書いていないわけだし。大体14歳以上向けで描いてるし(ジェンダー表現についても同様だが、)、何より、ボクのは神や天使だったり、善で正義だからいいんですよ。
宇宙人でも怪獣でもなんでもほとんど悪を描かないから、例えば手足がなくてもただのハンデキャッパーの善良な怪獣って事なら、問題ないじゃないですか。でもそういうのを悪設定したりヒーローに倒させるのは子供向け作品では駄目、って事なんですよね。怪獣デザイン3原則のあれは、そういう意味ですから。
アノマロカリスやオパビニアみたいな古代生物もいたわけだけど、それでも成田先生がウルトラマンの敵モチーフに使ったかどうかな、と。
とりあえず、悪じゃなければ、いじめ原因になりづらい。だから一般論ですが、例えば森本がそういう多眼キャラ描いてるから似たような敵キャラを……って考え方は間違ってると思います。
(※ つまり、こんな事考えてしまったのも、シンガボラを倒したシンマンのフィギュアってのが発表されて、でも、地底怪獣で視覚のないハンデ=視覚障害の怪獣を成田ウルトラマンが倒してえっへんポーズってのは……… それは成田イズムでは無いんだよね。
視覚がなくても強い、それはいい。パラリンピックでもそういう人いるから。でも原典は成田怪獣で悪設定なわけでしょう。
せめて小さい目があって実は見えるとかであって欲しいが…よほど悪だとしても。 13:51〜57)
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