ていうか、僕の家はBS放送を観られないんだが!

 

ふたりのウルトラマン

  NHKのBSプレミアムで初期ウルトラシリーズ脚本家だった金城哲夫氏と上原正三氏、返還前の沖縄からきた2人を主人公にしたドラマを5/2に放送するみたいです。いいドラマらしく楽しみ…なんだけど、BSかぁ…ウチはかからなくて本当に残念。

 視点としてはドラマ製作側や円谷プロ側から見た視点みたいです。満島氏が金城氏を演じるらしい。つまり成田氏の作り出した、特撮のセットやキャラクター・怪獣メカデザインから見た視点ではないわけだけど(つまり成田、佐々木、高山チームが作り出したキャラクターのコアは本当にでかいわけだが、)…金城氏たち脚本陣やキャストや円谷監督や満田監督や飯島実相寺各監督などがウルトラマンの骨太のドラマや沖縄と本土と世界にまつわる普遍の人間ドラマを作ったこともまた大きく正しかったわけなので。


 「ちむどんどん」は日本と沖縄と米国の明るい側面を中心に描いていて、それはすごく正しいんだけど。でも個人的には戦前戦中と日本軍は沖縄の人々に対して絶対に許されない事をしてきた、と思っているので。大日本帝国陸軍なんて卑劣そのものだよね。例えば陸軍中野学校なんて沖縄や周辺諸島の子供たちを日本のための人間の盾に利用しようとして、軍人を戦争前から初等学校の教員としてスパイ潜入させ、軍国少年に仕立てあげていた(NHKで以前特番報道された。戦争開始と同時に正体を見せ沖縄諸島の学校群を軍支配化したそうだ)。でもそう子供たちに洗脳思想教育をしながら、内地の軍人は赤紙招集された一般人兵隊も含めて慣習のように沖縄の人々を土人と呼んで差別侮蔑し、結局そうやって大日本帝国陸軍は沖縄の民間人全てに最強の米国を相手にしての玉砕を命じた。日本の盾にするために。

 いまだにそれらを沖縄陸軍含めて美化しようとするウヨ思想の連中いるけど、間違っていると断言する。

 そんな目にあった沖縄からやってきて、平和と正義と先端の世界的な考え方も個人の小さな思いも、日本の子供たちに託し続ける、って、それまでの子供たちへの日本流の悪しき洗脳的教育(侍や軍人偉いとする教育)の逆そのもので、一種の不屈だよね。立派で偉大なクリエイターたちです。


 (※ オリジナルのマンやセブンの、科学特捜隊やウルトラ警備隊は、本部がパリにあったり、地球防衛軍も別にあったりしているんだけど、つまり国連的だったり自衛隊的だったりする。自国益のための軍隊とかでは無いって点が重要。国際思想なんだよね。オリジナルは。 11:01)

 (※ つまり、軍よりも、科特隊やウルトラ警備隊が強いのは、単一国家にも戦闘目的の軍にも、つまり侵略をしかねないミリタリー軍隊には、ウルトラ的超兵器は任せられない、という絶対思想がオリジナルにはあるわけだ 12:14)

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