ていうか、「シン・ウルトラマン」が楽しみで仕方ないんだが！

 

シンウルトラマンは…

　シンウルトラマンについては見に行く予定はあるんだけど、ボク的には、例えば、いじめ（虐待）や迫害をやらかす人間の愚かさを容認はしないできない主義だし、例えば、「ヒーローや救世主や宗教者は結婚したり子孫を残してはならない」みたいな異常思想はこの世にあってはならないと思っているので（その意味ではシン〜の去勢されたような腰のデザインは気になる。実は、ソフビでも股間のボリュームをスーツ版に近づければ一気に理想のウルトラマンになるのに何故そうしなかったのか？という）。

　

　さておき、彼ら、この世に大勢いる迫害側に拍車をかけるのも良くないし、これからいつ日本が侵略されるか解らないのに、子供や若者をむやみにウヨ思想や自己犠牲思想にするのも……ボクは良くないと思うので。だってヒーロー作品の送り手側や大人のオタクたちはどうせもう戦わないじゃないですか。だからボクは子供にむやみに戦うかっこよさを教える作品は嫌だし……そんな作品はあふれてるんだよね。

　だから、ボクは宇宙人ヒーローでも各種救世主でも、子孫を残すのを否定すべきでは無いと思っているから、自分のキャラクターを去勢デザインにはしないと決めてるんだが。……歴然と、抵抗だよね。人間たちの異常思想に対する。人間たちが生け贄（いけにえ）を求める思考に対する……

　（簡単にいうと、男性女性アイドルに結婚もせず子供も作らないで欲しいって思想があるでしょ？そうなった時の責任も取れないのに（そのアイドルの親は孫を抱く日を期待していないか？っていう）。そういうオタクファン的な思想こそがまさに「低俗」なんだよね…）

　　（※　もっというと、成田先生夫妻だって生前に報われたかった事は多かったはずで、別に自ら自己犠牲を強いられたかったわけじゃない。社会や業界やオタクの無理解によりそうなってしまったわけで、そこをオタクたちが美化するのは違う。そこを許すから、次のいけにえにボクやもっと若い子たちをえじきにするような悲劇が終わらない。　19:15）

　ウルトラマンって、普遍的だけど、そのままリメイクすると、古い思想のフタを開けてしまう話なんだよね。時代を逆行させてしまう。例えば金城氏脚本オリジナルの初代ウルトラマンは最後復活し天国（＝光の国M78星雲）に行くというラストなわけなんだけど。人間のために自己犠牲をして戦ったものの末路がただの死では悲しいから。それは子供たちには見せられないから（それでは子供たちに正しく生きる勇気が無くなるし希望も無いから）、そうならない作品にするために復活を描くしかなかったわけで。

　成田先生の息子さんのブログを見て、期待もあるけど、結構不安になったりもしていて。なんていうのかな、これって「ウルトラマン」のリメイクのはずなんだけど、セブンの領域まで仮に踏み込んでいれば、セブンはラストで「復活」を描かなくてもあそこまでの完結感と充実感がある物語なので……

　（※　ていうか、今ほど自己犠牲という思考を扱うのにデリケートにならなきゃいけない時代は無いはずなんだよね。そもそも善が自己犠牲とは限らないし。今ウクライナで侵略されレイプされている女性たちに「右の頬を打たせるものには左の頬も打たせよ」の論理でレイプをロシア兵何人もにさせろなんて言えないでしょ？ああいうのは時代に応じた言葉なので。ロシア兵だって国のための自己犠牲だと思って兵隊になって死ぬほど訓練して己を捨てて人殺しやった結果集団レイプ殺人やってるんだよね。やってはならない自己犠牲の末路が戦争犯罪者なんだよ、あれは。（←補: ロシア兵を憐れめというのでは無いです。例えば日本の北海道でも日本海側でも、銃火器を持った奴が上陸してきて撃つのはやめろと言っても聞かなければ、それが一人でも多人数でも皆殺しにするのが警察や自衛隊の当然の仕事。ウクライナに武器持って侵攻したロシア軍人たちについても同じで、ウクライナ側は自国侵入してきたロシア軍人たちを全て皆殺しにして構わない。それは覚悟の上でロシア軍人たちは侵攻してきているので、全然構わない。可能かどうかの問題。　4/6 12:46）

　ウクライナと言わずとも、いじめやリンチについても同様だし。「汝の敵をも愛せよ」というのも、「をも」なんだよね。味方をろくに愛せていないのに敵を愛しても仕方ないという事でもある。そもそも人って何が敵で味方かすら解っていないわけだし。それに、自己犠牲するのに、誰のために自己犠牲をするのか？ってのもあるでしょう。敵以前にまず味方、味方以前に心の隣人、隣人の手前に家族がいたりするわけで。キリスト教の聖書の逸話って、誇張されるべきポイントがまず違うし、悪用されてるんだよね、延々と連綿と……

　極端な自己犠牲をしたらあとはどんなに現世で善行をしたくてもできないんだ（その状態に近づいていくんだ）、という事こそを子供たちは知るべきで、軍人だの侍だのを美化しかねない戦争に向かう自己犠牲賛美は、ボクは違うと思う。どんな作品でもだけど。戦争を避ける文民ポジションを通す方が大事。　5/6 10:19〜37）