ていうか、なんだかんだで僕は「シン・ウルトラマン」肯定論者なんだが!

 

うっうーむ

ていうか、結局、シンウルトラマンに登場するリメイクされた怪獣宇宙人デザインの欠点って、つまり、原典(1960年代オリジナル)だと、怪獣や宇宙人の姿を使って、何かテーマとか感情とかを表現しようとしているんだよね。得体の知れないものとか。いろんなディテールを使って、それを個性として表現しようとしている。例えばゼットンの場合、成田氏は宇宙の悪魔、を表現しようとしたし、メフィラスの場合はまぁ黒猫+ヒゲ生やした悪いオジサン紳士みたいなイメージなんだろう。でも、シン〜のリメイクの場合は、つまり、どんなディテールを使っても帰着点がネロンガでガボラでザラブでメフィラスでゼットンなんだよね。だから、過去の外星人の生物兵器と言う設定なのに、シンネロンガやシンガボラのデザインからは生物兵器性を感じられなかったり、メフィラスもいわば武器商人みたいな星間戦争の世界の住人なのに、デザインにそういう悪意や攻撃性や老獪さを感じられなかったりする(まあ無いからいい、ってのもあるか、山本氏名演だったし!!)。シンゼットンなんて出現方法(旧facebookページに書いていた通り)や四肢構造も含めてボクのデザインした星間機械神のαααや000、ディーナ神からきたような構造してるんだが、そこをとりま置いておいても、なんていうか生命を想起させる螺旋構造が、成田氏が本来描写したかった「悪魔」にボクのそれらのアイデアは向かないのではないかというのがあり。

 (というか、シンゼットンの場合、デザインワークスの途中過程のデザインの方に良いのがあった気がする。ボク的にはあっちの方がいい。)

 であれば、「光の星の兵器」なのに、なぜに悪魔的なのか、とか言い出すときりがないけど(つか、より宇宙恐竜化するより、まじもんのSF兵器に行ってしまったわけで)………でもまぁ身も蓋もなく言えば昭和の児童誌の元ネタどおりだからなぁ…「ゼットンを操ってたのはゾーフィなの!!児童誌にそう書いてあるの!!いいですか??!!」ってどっかの子供に言われたら、ボクも「は、はぁ……(?_?)」ってなるしかないんだよなあ。


 要は、オリジナルを見ていた子供たちは、怪獣や宇宙人を見ながら、「こいつどんな奴?」を想像していたし、怪獣宇宙人造形着ぐるみの向こう側にそれを想像させるような成田デザインで高山佐々木造形だったんだけど。

 でも、シン〜の怪獣宇宙人はリメイクだから、やっぱり目標が元の怪獣宇宙人になっちゃうし、その怪獣宇宙人のデザインが、「何か」(テーマなど)を表現しなくてはならないそこがまだまだ、って事なんだろうね。オリジナルを追う側のデメリットというか。

 (簡単にいうと、オリジナルに芸術性がある、というのはそういう事だ。)


 (※ でも、ボクが個人的にそういう印象を持っていたシン〜の怪獣宇宙人群も、もう既に無数の人々が見ていて、無数の人々の思い入れを負っている。そういう存在として認知されてきているわけで。そういう事なんだろうか。 11:45)

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