ていうか、僕は成田亨を先生なんて思ったことは一度も無いし、利用できる道具でしかないんだが!

 

ていうか芸術視野の話

 シン〜のゾーフィのカラーリングは、80年代からコンスタントに成田氏の個展を見に行っていた人達にとってはまごう事なく「ウルトラマン神変」なんだろうけど、公式アナウンスは「ネクスト」の方だとされたのは、やっぱり、ファンの所持する画稿の価値をあげたくないからなんだろうな(本当の成田ファンより商業作品作る側の方が上位みたいなオタク派閥的マウント意識があるんだろうな)というのは、やっぱりどっかにあると思うので、その辺は客観的に忸怩たるものがある。

 そういうのは、普段、旧変身サイボーグの非売系や特殊系をコレクションしているボクも若干感じている、かも知れない。

 別に大事にしているものは売る気はないけど、寂しいってのは、それはある。


 ていうか、変身サイボーグファンのくせに少女型球体関節人形なんか自作しやがってみたいな事言う連中もいるけど、ボクの「Nectaful-ααα」ページなどを読んでる人は知っての通り、ボクは10代前半から割と球体関節人形系に傾倒してていつか自分でも作りたいと思っていたわけだし……そもそも、変身サイボーグの元になってる旧GIジョーのイメージ原型だって、つまりはハンスベルメールの球体関節人形じゃないですか。

 ベルメールの少女人形や女性人形(ベルメールは生涯で8体前後?とにかく少ないけど、それくらいしか人形を作っていないが写真撮影する事で多くの写真作品を作っている)が芸術作品なのは誰の異議も無いところだけど、そのジェンダー表現を完全に無くして小型化、独自パテント追加し、少年玩具化したのが旧GIジョーと言えるわけで。

 で、そういうベクトルと逆の向きをたどるのは、より芸術に遡行するなら不可避だとしかボクは思っていないし、それは多くの球体関節人形作家、多勢がそうでしょう。ボクはあたりまえの事をやってるに過ぎない。

 まあ同じベルメールでも割と暗部なドローイングに成田氏は着目して、突撃ヒューマンの怪人モチーフにしたりしてるけど…うーん。


 でも、成田氏は別に特撮セットや怪獣デザインの方がこれこそ芸術で優れてるとか思って、過去の芸術を否定したかったわけではなく……

 むしろ逆で、美術史上の素晴らしい芸術でも現代芸術でも、それらの芸術性やコンテクストを大事にして欲しかったし、そういう感性の豊かな視聴者の子供を育てたかったし、そういう怪獣宇宙人デザインを視聴者の子供に見せたかったのではないかと。

 先生に限らず視聴者の子供にそういう伝え方ができれば、少年少女になっても二十代以上になっても、その年代なりに大人の芸術を理解できる感性も育つでしょ?

 そのきっかけを作る作業だったんだよね、きっと。

 ウルトラシリーズや特撮に、それなりの芸術性があるのは事実だが、それは子供にわかりやすくした芸術性であってね……。大人の芸術やその芸術性を批判するようなスタンスとは成田先生は違う、って事なんだよね。ニーズが特撮ファンだからそういう作品が多くなってしまったけど。ファンのためにも作品を描いていたってのは本当に事実だし。


 でも規制主義や対象年齢主義や表現コード主義におもねる連中には、それが判んないんだよね……結局、感性の劣化なんだよ、それは。


 

 ※ 全く関係ないけど、「Youtubeがホラームービーに「子供向け」フラグを付与、しかも変更不可」なんてニュースが……

  Youtubeやっぱ頭いかれてるわ……(3:46)



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