ていうか、庵野秀明が羨ましいだけなんだが!

 

つまりシンウルって

 つまり(下に書いた続き)、シンウルトラマンの「シン」=新もしくは真の他に英語圏での第一印象の「sin(罪)」の意味もあるわけで。でも、だからウルトラマン(リピア)を禁忌を破った罪人って事に仕立てた上で作品の中で殺したのか、ウルトラマンの死(死にいたるウルトラマンの姿)を丹念に丹念に描きたかったのか、そもそもウルトラマンを罪人にしたい(→光の星の禁忌破り)という暗い情念がスタッフとバンダイにあったのか……その辺のどれが動機として先行していたのかは判らないんだが……とりあえずボクは「いやウルトラマンを罪人にする必要、あるの?」と思ってしまうので……。

 でもまぁ、成田氏自身80年代にはウルトラマンの墓の立体作品作ってたからねぇ。成田氏自身がウルトラマンを安らかに眠らせたかったわけだが、まぁ動機は全く別なんだろうけど。

 要はシンウルってのは業界が成田ウルトラマンをねんごろに弔う為の作品なんだよね。だって今後はリピアという精神を無くしたウルトラマンの肉体だけがカミナガに使われる事が作品や関連書などで示唆されてるわけで。成田氏の想いと……うーむ。

 (補: つまりウルトラマンの死の描写をする上で、ウルトラマン(リピア)に罪があるって事にしないと殺しづらい、という考え方ならそれは是か非か。原典ではそれ(人間との一体化)を罪とはしていないが、何故それがリピアの死一択になるのか、と言えば、今後の展開があるから、って事になる カッコ内9/25 1:24)


 ボクの主観では成田氏のカラータイマーのないウルトラマンとシンウルトラマンは別物だと思っているし、成田ウルトラマンがシンウルトラマンと呼ばれるのは嫌だし。

 それが罪人みたいになる話にも疑問を感じるし死を描かれるための作品復帰、ってのにも色々思ったんだけどね……テーマはね、描かれていたと思うんだが……


 でも作り手側がエヴァの組織のマークどおり「神は天にいまし世は全てこともなし」という…まぁこれは赤毛のアンのセリフなんだけど、スタッフがこれを使っていた理由は、「神がこの世にいなければ悪だらけの我々の悪や罪がバレず我々が滅ぶ事もなくなるから、世はこともない平穏だぞ」っていう酷い思想なんだよね(元々は。でなきゃ「使徒」を敵名にしない)。ゼネプロ系の悪質ヒエラルキー系のオタクたちってみんな(オタ●ングや電脳学園の例だけじゃなく)昔から酷い事してたから……。ゼネプロガイナ系でもコミケ系でも「神や天使はこの世からいなくなれ、もしくは罪深い俺達のために死ねばいい」って、思想だったからね、基本的に。当時の彼らはいわゆる世紀末思想だから。

 そういう特殊思想的な部分と、人間間の良い部分を描きたいというねじれた矛盾は彼らの作品の中に常にあるわけで。


 そこからウルトラマンの死って、実はあんまり離れてないんだよ。ウルトラマンを好きってのは判るが、ゼットン戦の結果はオリジナルより悪化しているわけだから。

 でも彼らの考える人間の良い所は作品で見せたいわけでしょ?…うーん。


 でもまぁ……オタクたちならではの自分たちのために死んでくれるヒーローが欲しいという甘えや依存根性が、→ウルトラマンのように俺たちも自己犠牲するぞ、に変わってきてるとしても、→だから若者も自己犠牲できる大人になれよってのは、自己犠牲思想の伝染なわけで……そこを肯定していいのか?……ってのは、昨日の「竜とそばかす」でも思ったけど、、、

 でもさ、人々が自分自身と乖離したキャラクターの自己犠牲する姿に酔うのは、どうなのかな、と昔から思うんだよね。

 子供の頃から思考が大人過ぎなんだわ、ボクは。


 結局ボクには色々拒否反応はあったわけだけど、成田生徒でギフテッドのボクの感想は一般人感想では無いので。極論がテーマの映画でも、映画を見て感動している人々は大勢いるわけだし、まぁみんながウルトラマンを愛している、ってのはよく解ったよね。



 (※ 結局、どんどんウルトラマンの罪について、原典と同じ所に遡行していくと、ハヤタなりカミナガなりの命を、正義や善意のために事故で奪ってしまった、というのがあり。その罪悪感がウルトラマン側にあるとしても、、、でもボクらだって不慮の事故死引き起こした人に死ねとそうそう言えるか?ってのはあるから。 9/25 13:16)




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