ていうか、朝ドラ観る暇がある無職童貞の僕なんだが!
ちむどんどんの見方
NHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」なんだけど、実際の所、沖縄テーマの今回のドラマについて、かなりの視聴者の視点がずれてるのではないか、という気がしてきた。
ちむどんの舞台になっている時代は沖縄が本土復帰する前の昭和30年代から、紆余曲折を経て日本に返還され、その直後の時代を描いている。「ちゅらさん」の時代よりかなり前だ。
当時、アメリカの力で琉球大学(現在でも日本最南端の国立大学)が創立されたりもしたけれど、琉球=沖縄の人々には英語とは近しくても高度な教育を簡単に手に入れるのが難しいし、そもそも日本国内の人々とは言葉が全く違うので、つまり国内に入って金の卵として仕事をするなんてのは、本当に考えられない困難の多い時代だったわけだよね。
しかも概して、みんな本来日本人を信用できない運命を琉球沖縄の人々は辿ってきている。陸軍中野学校の青年将校たちが戦前から小学校にスパイ教員として潜り込み、開戦と同時に沖縄少年少女を軍国教育漬けにしたりしたくらいだから(NHKアーカイブスに番組あると思う)。
つまり、そういう、それでも日本国民を信じたいと思ってやってきた沖縄からきた主人公たちが、日本人に人の良さをつけこまれ騙され続けながらも、信頼関係を得ながら幸せになっていく……という、つまり沖縄の日本との、本当の意味での黎明期を描きたいんだと思う。
で、そこはもっとしっかりセリフにあってもいいと思っていたんだけど。多分、沖縄県人会の人々との描写が多いから、幸せに見えて判りづらくなっちゃうんだよね。いくらなんでも、という描写多かったし。でもさすがに結婚からの先週からの展開では、テーマがしっかり伝わってきた、というか。
つまり、ちむどんどんを見てツイ民などがつい攻撃してしまうのは、「日本人は沖縄人に何も悪いことなんかしていない」と本気でネット民がいまだに思い込んでいるからなのかもしれない(ウヨ的というか)。主人公たちやはっきりいうと沖縄の人々の事を、日本人はまだはっきり大事に思えていないのだ。たぶんちむどんどんは、単に当時のリアルな現実にあった苦難や喜びを描いているだけなのだ。ぶっちゃけ話なのだ、単なる……。
まぁ、旅行交流の多かった、80〜90年代があったのに、どうして現代がこうなっちゃうんだよ?!とはボクも思うんだけど。ねぇ?SPEEDとか大地のいたFOLDERとか、沖縄グループの多い時期もあったのに。
で、ちょっとちむどんどんの見方スタンスを少し修正しながら、ラストまで見ていこうかな、と思ってたりします。ハラハラドキドキしすぎるけどなー
というか、沖縄がテーマというよりは、沖縄の人達の、愛の力が本当のテーマなのかも知れない。タイトルからして「ちむどんどん」なので。
(※ 変換→返還に誤記訂正。自動変換ってホント苦手。12:03)
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