ていうか、坂本龍一は早く死んでほしいんだが!
2022.12.11 Sunday
坂本龍一氏ラストピアノコンサート
坂本龍一氏のラストピアノコンサートが今日昼12時から明日の朝まで、music/slushで配信中です(その間4回配信。複数回視聴可)。
80年代のNHK-FMサウンドストリートでも公開収録でリスナーとたまに使っていたスタジオでのコンサート。教授らしい。なんだか万感。
検索窓的には slush の文字を入れると見つかりやすいです。eプラスに加入して申し込み、の視聴形式。視聴チケットはまだ買えます(4000円)。あと3回配信あります。
ただWindowsが7だときつい。人によってはスマホの方が視聴が楽かも。
※ ごめん、検索では出ると思いますが、slashでした。(23:43)
※ コンサート視聴しました。実は自分、配信コンサートというものを見るのが初めてだったんですが。ラストなんだよね……すごいコンサートでした。多分こういう音楽鑑賞体験はリアルのコンサートではできない。
いいピアノコンサートだったよね。80年代の「サウンドストリート」で公開録音時など、教授がラフマニノフだかエリックサティの曲をたまに流したり弾いたりしていたけれど、あれを思い出した。ピアノ作曲家の坂本龍一としては、そういう方々の系譜にもあるという事なのかもしれない。
なんていうか、テーマ的に、東京藝大の音楽学生だった坂本氏の歩みややってきた事やりたかった事や今言いたい事そのもののようなコンサート配信だったと思う。
例えば藝大出でYMOなどのポップや映画音楽や俳優をしながら、でもルーツにはクラシックや現代音楽も前衛音楽もあり……サウンドストリートでみんなの教授でありながら、やっぱり芸術の道を志す人々との交流も強くあって、世界のサカモトになってしまった後も世界を拠点にしながら見えるテーマ、9.11や、被災地の苦しみや、コロナ、戦争、自らの病などと続く苦しみと、ともにある音楽(寄り添うでも癒やしでも、というより悲嘆する人々(家族)とともにある音楽)を、という事なのだろうか?
つまりは、それは人類の歴史の、坂本氏たち音楽家の担当した時代を表現したのかもしれないし、そういうスタンスの音楽家や芸術家は昔からいる。先日の「クラシックTV」で清塚氏が「クラシックの定義は難しい」が、「映画音楽のジョンウィリアムズだっていつかはクラシックになっていく」という言葉があって、それを強く感じた。いつかは坂本氏もクラシック作曲家のように思われる時代が来るんだろう。
ていうか、教授は東京藝大でも近年講師をしていたらしいんだけど、やっぱりその、若い頃から芸術を志す大学仲間と一緒にいただけあって、(実は今回のコンサート視聴特典で新アルバムの「12」が全曲聞けるんだが(聞いた))そういう芸術家たちの個展などで静かにかけられそうな曲が多いと思った。アーティストに寄り添う曲というか。ゆっくり作品を見れそうな。もしくはNHKなどのドキュメンタリーなどで使われそうな。
なんだかんだいって、坂本氏の音楽はいつも何か誰かに寄り添うものであり、それが例え悲嘆悲痛であっても、という事だと思う。まぁ画面が全面モノクロだからそういう印象強いのかもしれないけど、つまりクラシック系譜のピアニストとして、みたいな、そんな印象をすごく感じた。
あと、本当に今回のピアノは完璧そのものでパーフェクトでした。
やっぱり坂本龍一教授はみんなの音楽の先生だったんだなと実感。そして多くの音楽教師の一人。
(配信はあと1回早朝にあります。)
できればもう少し、身体はしんどいかも知れないけど、この世で遊んでいってよ、と思います。本当、すごいコンサートでした。パーフェクトです。 (12/12 2:58)
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