ていうか、55歳無職なんだが！

 2023.03.08 Wednesday

Get ready面白い

　日曜劇場の「Get ready」なんだが、個人的にすごく面白いと思っていて。この作品てオリジナルであると同時に、かつてのブラックジャックが読み手に与えていたテーマ的感動を、視聴者に与える物語なんだけど、観る側というか視聴者ターゲットから、完全に30代40代を除外しているように思う。

　50代以上をコアターゲットにしている根拠の一つは、明らかにこの闇医者チーム物語はブラックジャックの少年チャンピオン連載をリアルタイムで見ていた当時読者に向けてのもので。単話で確実に感動を与えるって、漫画の連載でやってた事で、単行本だとまとめ読みだから、一回一回のしっかりした物語って、やっぱり連載だから伝わるんだよね。その世代はぶっちゃけもう50代超えてるんだよね、おそろしい事に。

　同時に20代以下向けだと思う理由は、そういう骨太テーマの感動を現代の若い視聴者に伝えると同時に、携帯ゲームや深夜アニメ（多くはテーマも無いバトルもの）に走ってる若者に対して、俳優たちの演技で伝えるテレビドラマというジャンルに興味を持って欲しい、という事なのでは、と。だからバブリーで未来的な手術室や、マスク思想集団的な意匠まで駆使して、未来派の医療チーム物語にしようとしたのではないか、みたいな。

　つまり30代40代に対しては、俳優的にはフックはあるけれど、社会に飲まれて居場所の定まった大人たちに向ける言葉など無い！！ってくらい割り切ってて、その割り切りが見ていてすごく気持ちいい。

　物語自体はこれから体にがたが来る50代以上や、未来を見ている20代以下の若者に向いてるんだよね。だから日本に子供や若者の人口が少なければ視聴率云々って言われる作品。オマージュも人の好きずきだし。

　でも、テーマがあって骨があるだけ、ドラマとして見る価値あると思います。まぁ面白いからですが。

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