ていうか、ジャニー喜多川を擁護する55歳無職なんだが!

 2023.09.06 Wednesday

アイコンとアジテーション問題



 そういえば昔、86年夏の松竹アニメシナリオ講座のテストケース(夏期講習)受講してた時に(浪人時)、受講プログラムの一貫で「桃太郎海の神兵」の上映を見た。


  第二次世界大戦中に松竹が作った、日本初の長編劇場アニメ映画で、桃太郎が犬猿キジと鬼ヶ島へ向かうんだが、桃太郎一行が大日本帝国の陸海空軍だったり、相手の鬼がアメリカ軍顔だったり、戦意高揚アニメでぶっちゃけとんでもない、戦意高揚ミュージカルアニメだった。落胆しながら、なんとかましな所も探しながら見た。軍国主義全開というか。


  ちなみにアニメの作画演出技術的に考えるとすごい。アニメとして好きにはなれないが




  で、その後で、一学年下の高校3年女子と口論になって。ボクが「アニメって結局昔から勇気だなんだ言って、戦争や戦いに子供を煽ってるじゃん、戦え戦えって。今でも変わらない。」「プロパガンダやアジテーションだよ」というと、その女子(作詞もしたがってた)はそんな事ないんじゃないかなど言うので、「君の好きな歌の世界だって一緒だよ」というと「チガウチガウ」と泣きそうになってマジ切れで怒っていたけれど。でもボクも一切譲らなかったのを思い出す。


 


 というか、その発言自体は、ずっと前からアイドルソングについてボクが思っていた事で、根拠自体は前年の、ボクが高校3年の頃、級長やってたクラスの同級生女子の弟がジャニーズJr.の合宿で性被害にあった問題(ボクもその女子に助言など色々)があったから、だからそう明確に発言した、というのはある。(その時の内心は今でも覚えている)




  つまり、ジャニーズアイドルの曲とか、アイドル歌謡はファンに「~しようぜ」「~しろよ」みたいなのが多いんだよね。決してその内容は悪くはないんだけど、けれどもそれで彼らは対価もらって生きている。アイコンとしてのアイドルが自分の意見じゃなく与えられたテーマを歌って、でファンが生き方をアジテーションされる、という巨大な流れがあるわけじゃん。それが同じだなと思えたんだよね。




  まぁ、ジャニーズ系アイドルの歌は、長期的に考えると、自由主義でアメリカナイズされてて、ボクは割と好きだなと思うけど(いや曲によるか)、でもそもそもボクは子供の頃から、アイドルに対しては夢は見ないって決めこんで生きてきた所があるので。


  でも、あの当時の発言としては間違っていないと思うんだが。


  アイドルやアニメなど、キャッチーなアイコンがプロパガンダやアジテーションする事についての。




  大人が自分自身の仲間を増やしたり私的快楽を貪るために少年少女を洗脳するのはひどいよな、と。、、、


 そんな中でもそういう主義として、明確にジャニーズアイドルは自信を持ってアイドル続けてきたんだろうけど。


  、、、まぁアニメ漫画業界や同人コスプレやコミケの悪質オタクや悪質スタッフでも私的(集団)快楽のために洗脳やってるってのは同じだけど、ボクはそういうの大嫌いなので。


  だからアイドルにも夢を見てないってのが基本にあって。アニメ漫画ゲーム業界にも全く夢は見てないよね。もともと夢を見れるレベルの代物じゃ無い、ってのは現代まで一貫している。




  それでも夢を見させたいなら、って事なんだろうけど、メディアが洗脳じみてて危険なのは第二次大戦当時から今にいたるまで一切変わらないよね。




  で、ジャニーズ事務所のやってたことが、性加害も含めて全部悪かというと、それは被害者個々の叫びと、ジャニーズスクラムだったテレビマスコミ報道の立場とは違うわけで。受容していた子たちもいるんだろうし。




  ジャニーズ事務所の歌が自由主義的なアジテーションだったとしても、古い日本の因習プロパガンダ歌謡よりはよほどマシかもしれないし。




  ジャニー氏は、性差を越えた天使のような少年たちの世界を作りたかったんだろうね。性加害かどうかは、ケースによっては違うのかもしれないが(それでいい子はそれでいいのだ。他人が興味本意で蒸し返す事ではない。手遅れだが)、、、でも、そういうマスメディアや業界の巨大権力を握ってしまった側の力の大きさの問題は、戦争中の戦意高揚アジテーション洗脳を可能とする力の問題と、割と近い。自由主義のアジテーションは正しい。しかし。


  つまりそもそもの社会的に大人社会の持つ「力」というものの、本質的大問題だ、って事だと思う。


 個人的心情

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