ていうか、憶測だけの55歳無職なんだが!

 2023.12.01 Friday

twitterのスペル星人の話題

  twitter(現X)で、ウルトラセブン(55周年終わったねー)の欠番12話に登場したスペル星人のデザインについて、某マニアが身体の模様パターンが海外彫刻家のダンサーをモチーフにした彫刻の盗作だだとか、実相寺氏にデザイン責任をなすりつけているとか書いたあげくに、森本浩司は恩師の盗作疑惑を認めろみたいな事が書いてあったりした。うーん。ちょっと言い方が酷いなこの人。


  で、成田氏が描いたものかわからないスペル星人イラストが隣に誘導か印象操作みたいに張られている。それは成田先生の絵じゃないよね?


  ていうか、ボクは観る側の精神がちゃんと作品を受け取れるなら12話はちゃんと観れる作品だと思いますが、焦って解禁しろとも思っていません。




  成田氏は動物植物や他者の芸術を参考にする事は確かにあったと思います。ただ、それについては比較的自覚的でもある人でした。だから「あれは自分のデザインではない」を言う人なんですよね。




 成田氏はスペル星人のデザイン画は「デザイン画と言えるようなものは書いていない」、と言ってはいたと思うけど、全く何も描いていないとは言ってないですよね。ラフは描かれていたらしい、とは既に言われていて。


  問題はどのレベルまでの画稿を成田氏がラフと思っていたのか、という事ですよ。成田氏は彫刻家なので、かなりデッサンきっちりしてない限り「ラフだ」と考えてしまう人です。


 あと、成田氏は彫刻家なので、基本的に体型やボリュームとかからデザインに入るわけですが(例えばボクが衣部分の造型リーダーをしていた大江山の酒呑童子も、ポーズは一度某有名プロ野球選手(ぶっちゃけ長嶋氏)がバットを持つ写真を脇に貼りながら作っていました)、あのスペル星人の場合はどちらかというと胸の厚みは初代ウルトラマンだし、顔もウルトラマン(ダイアカットの目ではなく除き穴のみにした)ですよね?あのフォルムの元は結果的に初代ウルトラマンだと思います。


  成田氏はウルトラ怪獣や宇宙人をデザインする時に、アニメーションの原画用紙も使っていました(作品集にも書かれてますが)。つまり下にラフ画を置いてトレスする形で決定稿を描いていた場合が多いという事です。つまりラフ画から再トレスしなかったなら決定稿を描いた記憶が成田氏になくても仕方ないです。成田氏に決定稿認識が無いという事です。




  で、問題はケロイド云々ですが、実相寺氏らの発言に事実もあるとすると、毛細血管という中途アイデアがあった事になりますが、そこから先は誰がケロイドアイデアをスペル星人の着ぐるみ素体に投入したのか解りません。アザやキズ?わかりませんが、から、毛細血管からケロイド?やけど?どの段階が誰のアイデアかわからない。


  で、成田氏はデザインですが、他に美術には池谷氏もいて造型は高山良策氏メインだし、ウルトラマンやバルタン星人の造型は佐々木明氏です。で、成田氏はよくウルトラマンのABCタイプの差がわからない、と言っていたりするので(いわばリファインや破損時用を作ったりはあったでしょうがそれに成田氏がタッチできない時はしなかった、という事)、つまり造型部分は造型スタッフに任せている部分も多かったでしょう。で、上に書いた方々はみんな美大出だったりです。美術知識はかなりある状態でみんな仕事をしています。当時はそういうメンバーを成田氏が集めていました。






 件の海外彫刻家の方の彫刻の模様を仮に参考にしたとするなら、、『最初は単に模様として、なんらかの美的基準に収まるようにした』という事だと思います。で、その模様をあの配置にしたのが成田氏なのか、造型に携わっていた他の美術に明るいスタッフなのかは解りません。また、最初はあざだけ、毛細血管だけ、だったのかも知れず、それがケロイドになったのがどの段階か誰の意図かはわからないと思います。今となってはみんな他界していますので。(佐々木さんは生きてるけどスペル星人造型に携わってたなら証言とっくに出てるのでは)


  問題はケロイドなので、単にアザや毛細血管なら、現代にいたるような問題複雑化は回避できたでしょう。


 しかし傷口が光っている事からもグロテスクにしようとは思っていなかったのは解ります。美術作品を参考にした?尚更です。


  ただ、美術大学出の方々がまだ特撮ヒーロー作品が社会的に権利も地位も獲得していなかった頃に、怪獣でも宇宙人でも乗り物でも映像作品で見せるなら、最先端芸術やアートはこんなにすごいものだと、子供たちに見せるフックを作りたい、と思うのは普通の事だと思います。


  漫画はいわばサブカルチャーで特撮もサブカルチャーなら、つまりサブであるからそういう表現もありうる、という事だと思います。




  ボク自身は個人作家なので、ボクの近年のオリジナル作品についてはサブカルチャーではなく美術というメインカルチャーという考え方で描いています。だからボクはボクの作品をボクのオリジナルとして描いています。




  話を戻しますが、石森氏の009やジュンはボクも好きな漫画ですが、あの漫画の中の芸術作品模写的描写があるからって盗作とは言えないし、例えば大鉄人17が鉄人28号の盗作なのか?って事ですよね。009の名前は007からでしょうが全然違う(ていうか009の007もイギリス出身者)。ていうか旧ライダー1号のショッカー怪人名を英訳するといきなりスパイダーマンにバットマンだったりしますが(爆)


  オマージュと解るのならオマージュなのではないでしょうか。突撃ヒューマン怪人のゲジルなどとハンスベルメールのドローイングの相似性についてはボクも知ってます(ボクも球体関節人形作ってますので)。でも、それは成田氏はどちらかというとベルメール氏に気づいて欲しかったのかもしれないし。解りませんよね、それは。






  




 成田氏はたぶんボクのデザインしたE9(Eg)の89年版のアイデアから発展したような新ヒーロー(個展でのタイトルは天空人Eで作品集にも載ってる)も描いていると思いますが、そのアイデアについてはボクも自作で延長を描いています、いまだに。




  (随時更新あれば更新しますが、今ボクのギフテッド思考能力は特撮方向では無いので。バッシング的口調に応対する精神力ないです、肩痛くて仕方ないので)






※ というか、作る人の事は、作る人にしか解らないと思います。長所も欠点も。


   最近絵を描くことも修復もできない連中がキュレーターまで名乗る時代で世も末ですが。 4:27    


※ というか、ウルトラだから成田作品だからって全部が全部素晴らしいと思う必要はないですよ。ボクはスペル星人のデザインは嫌いじゃないですが。


  共感できるのもできないのもあるのが普通だし、それすらも時によって変わるので。 4:37




~5:32




※ ていうか、セブンのピット星人やカナン星人の顔だってライダーより前ですからね。 5:44


※ 例えば世界的に宇宙人の類型イメージってのはできると思うわけで、でも類型イメージを作ってはならないのかとかね。逆に類型イメージを出さなきゃ理解されづらかったらどうする的な。それでもサンダーバード5号とステーションV3は違うし、ジェットモグラとマグマライザーは違うし。 6:06






※ あと、あまりにそのtwitterが不快な書き方をしているので、突撃ヒューマン怪人についてもですが、、、そもそも、ヒューマン怪獣というのは、通常のウルトラ怪獣などと違い舞台上で演技させるために、厚手の風船など使ってボリューム造型しているわけなんですよね。軽量化したり浮かしたり。


  で、風船を使ってスーツも使った結果のスチール写真の姿を見てもわかるようにメガヘルツはアウトラインはベルメールですが、元絵は無彩色なので、色は先生の考えたもので、ディテールも違います。つまりモチーフはベルメールのドローイングでも、立体物と見て違います。ゲジルのスーツも同様で、立体物としてスチール写真になった完成形としての顔は、ベルメールのドローイング通りではありません。もっと目が大きいのです。グリーンマン版もです。


 つまり、テレビでの怪人の姿は結果的にモチーフからかなり離れた姿を完成形としていますが、背景付きのカラーの絵にした段階で、また逆にモチーフを想起させる形に律儀に戻されている、わけです。だからベルメールモチーフだとわかるわけで、カラー画が描かれない着ぐるみからなら気づく人は少ないでしょう。メガヘルツなんてモチーフは色無いんですから。


  しかし、なら「風船使用の怪人のモチーフに、ベルメールのドローイングを参考にしよう」と普通の人が考えるだろうか?って事です。ちなみにボクはメガヘルツの方がデザイン的に好きですが。


  10:12




  つまり、盗作云々ですが、、、例えばボクの場合、オリジナルデザインを立体で展開するか漫画やアニメで展開するかはボクの自由だと思ってるから、ネタ流用されたらそれは嫌です。プロの連中はボクの作品をフィードとしか思ってませんが。


  でも、ベルメールが例えば「ヒーローものの宇宙人悪役としてそのドローイングを使う予定があったか」いや「ヒーローものに使う予定があったか」って、国の違いやフィールドや時代が全く違う、って事は考慮すべきだと思うんですよね。ギターなんかで日本のヤマハやフェルナンデスやあちこちに、ギブソンやフェンダーのギターぱくりやがったな!!と殴り込みかけ続ける人々いたら被害側でもない限りヤバい人でしょ。 10:33




※ そして、ハンスベルメール氏は、1975年になくなっているわけですが、メガヘルツやゲジルのカラーイラストは作品集によると一応70年代の絵という事で(発表は宇宙船創刊後でもっと後)、しかしベルメール氏の死後の発表です。つまりそのメガヘルツや原典に近づけたゲジルの絵は、ベルメール氏への成田氏なりの追悼作であり、かわりに躍動させたという作品である可能性は高いです。でなきゃ着ぐるみどおりの顔でゲジルを描くと思います。追悼意識で描いているならそれは一応オマージュではあると思います。 それは絵画の「わかる人にはわかるがわからない人にはわからない」、という部分です。 11:17




  その「誰々のかわりに」という考え方を今の日本の業界人たちがしているのはボクは極めて不快だし嫌いです。相手(ボクだったり生前の成田氏だったり)が死んでなくてもそれを日本の業界人は言いますからね。例えば仮面ライダーファイズのそのテーマ(全体で言えば一部テーマですが)も、ボクは昔から大嫌いだ、とは言っておきます(でも木場役の泉氏はまじ他界されたんで、その意味では否定しませんが)。しかしベルメール氏に対する成田氏のゲジル画、それは業界や金儲けは関係ないと思うし、実際追悼画だけの事、個と個の事なので、問題ないと思います。ヒューマン怪人のソフビほぼ全く販売されなかったですからね。ザリゾンやジャイロックすら。 11:26


  せいぜい、ゲジルのガレージキットを作りたい人がもしいるなら、完成着ぐるみ版の目の大きいので作る方が問題回避できる、位でしょうか? 11:30




※ あと、実相寺氏のいうボード、ってのは着ぐるみ製作用の寸法図面で、いわゆる青森県立美術館が収蔵しているようないつものデザイン画ではないのでは?と想像する。 12:39


 個人的心情

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