ていうか、錬金術は使えない自称神の56歳無職なんだが!

 2024/05/27 03:26

悪の錬金術ねぇ、、、

というか、錬金術とかいう単語が出てきて、ボクもオリジナルキャラデザインなどなん十年も描いてきたし、恩師も成田亨氏だったりするし、最近昔のソフビ人形がブームなので思うんだが、その錬金術という言葉から連想する考え方で描いてみる。


  ていうかボクは善良キャラのオリジナルデザイン以外しなくなってもう二十年近く経つんだが、、、。


 


 、、つまり、最近は仮面ライダーは敵役怪人のソフビ人形をあまり玩具販売していないから昔の話だけど?、例えばライダーソフビ1個を700円で買って、怪人ソフビを5体同じ値段のを買うなら、700+3500=4200円、玩具会社は売る事になるわけだ(メディなどの高額フィギュアでも同じである)。


 その内の6分の5は悪キャラ、悪の体現者のイメージで、玩具会社はお金儲けをしている事になる。ソフビだけならそういう事が起きる。


 ウルトラマン系でもソフビだけ買うならウルトラマン一体に対して破壊の権化的怪獣が十数体買われて同じことが起きる。つまり悪のイメージの人形をお金払って買うわけね。ウルトラマンより前のウルトラQなんて怪獣ばかりだが(笑)。


  で、さすがに悪ばかりだと買う側はきついし買う親もお金出したくなくなってくるので、人間の味方の怪獣とかそんなに悪くない怪獣とかランダムに入ってくるけど。


  でも、ヒーローより多くの悪のイメージのフィギュア販売でお金儲けをしてきたリアルは、絶対的に玩具会社にはあるし、そういう作品を東映や円谷や東宝(ゴジラ怪獣はほぼ破壊の権化だ) なども、映像作品として作ってきたわけで、それが利益とシリーズ継続につながってきたリアルはある。テーマ的満足もなきゃならないが、玩具売れなきゃ作品作れないので、そういう内容にならざるを得なくされ流れ込んでいく、それが続いてきた、って事である。(最近は違ってきてる部分もあるが、やっぱりヒーローバトルものは武器や兵器のイメージを販売する事になったりする)


 だからそういうのは好きな人々でなければ続けられなくなる。


 で、そういう悪のキャラを、デザイナーが描く時はどんな感じかというと、やっぱり人間の負の感情を体現させて描くに決まってるのだ。デザイナーだけじゃなく脚本だって演出だって何だってそうなんだが。つまり人々の悪を表現するのにかなりの作り手リソースを割いているわけだよね。


(3:26 つづく)


 


※ これってかなり前からボクは言ってきた事なをんだが。作品でも玩具でも正義を広めたいのか悪を広めたいのか?


 で、成田亨氏の場合は、やっぱりあまり恐怖やグロテスクを感じる怪獣デザインばかりだと良くないという事で、いわゆる「怪獣デザイン三原則」を考えたわけだけれど。抽象化や意外性を強調し。、、でもそれでも、怪獣はカオス(混沌)や悪の典型だという考え方は成田先生の中にはあったわけで、7~80年代の先生の実現されなかった企画の怪獣デザインには、やっぱり人間の悪さやネガティブを表現したものが、ヒーローの数より多い。つまり、成田氏もやっぱり人間の悪をも表現してしまうデザイナーであったし、厳密に秩序的に描かなくてはならないヒーローをデザインするより、多少暴れたデザインでも受け入れられる敵側キャラデザインの形式で、人間の悪や負の感情をデザインする方が、誰しも楽なんだよね。それはほとんどの特撮ヒーロー作品の敵側デザインをしている人々がそうだと思う。


 だから、ボクみたいに善良キャラしかデザインしない、するわけにいかない、みたいなのは、個人作家としては本当に苦しい制限を自分自身に対してしてきたなぁと思うんだが。


 


 つまり、悪のデザインも商品にしていく、というのは、美術とはまた違うのかもなと思うから、ボクはあまり敵側デザインをしないわけだけど。


 


だからと言ってそれらが全くの悪だなどとは思っていなくて、悪を悪として表現する事には意味はあると思っている。逆に、悪なのにカッコよく表現する事は問題だと思う。


 ただ、世の中の子供たちに対しては、悪イメージを売られるより、明らかに子供にもできる悪のかわし方とかの方が大事で。それらが皆目見当もつかない悪の描写は、子供にとっては無力感をいや増すだけだと思っている。キャパオーバーでしかない、と。 5:24~32

※ まぁ、本当の悪の錬金術って、いわゆるオレオレ詐欺や振り込め詐欺とか闇金とか悪質ホストとかそういうのだと思うよね。あと戦争における死の商人やそういうのは昔から漫画でも描かれてきたし。


 


 で、なら、いわゆるこないだからのヒーローレプリカマスク販売みたいなのが、悪の錬金術なのか?っていうと、割と複雑な問題だとも思うんだよね。著作権違反はいけないが、悪キャラを作って売ってるわけじゃなくヒーローが本気で好きで徹底再現してたらああなっちゃった、というのならガチのヒーローファンみたいなものではあり。まぁまともなら1000万円も売らないだろうなぁとは思うけど、、、本物として売ってたわけ?そうでもないなら買う側もレプリカだと解っていたわけだからねぇ、、、。 


 つまり、1/1マスクでも売らないならファンアートとして認められはするのだろう。1/1マスクを作るまで行ってそれがファンアートでないというのはあり得ないし、そう認められないならコスプレイベントのライダーコスプレが消滅するので(まぁボクは今コスプレイベント行かないからこの世から仮面ライダーコスブレが消えても一向に構わない。昔個人誌をライダーコスブレに万引きされたしな)。でもマスクを自分で作ってるライダーコスプレイヤーなんてあまりいないと思うんだよな。


    5:45~51


※ で、何でそういうマスク職人技術持っている人がプロにならないかというと、金儲け気質と考えるのは割と短絡で、実はそういうマスク職人を必要とする需要が、プロ側の現場から減ってきているのではなかろうか、と、、。ヒーローショーが減ったり、、。 ウイルス禍もあったし。


  つまり、最初から(途中からでも)彼らを受け入れる場所やシステムがあれば、犯罪者扱いされるような事をしなかったのでは?と、思ったんだよね。 つまり業界のキャパシティがあったならあるいは、みたいな。 5:56


 ↑ で、そのキャパシティは、著作権所持側によって全く違う考え方だから難しいんだよな。 6:13

※ 著作権は、キャラクターなどを描いた瞬間に描き手に発生する。それが世界標準の原則だし、ボクもそういう主義なので。そうでなければオリジナルキャラデザイン系で作家活動など出来ないわけだから。でもそれをどうしても理解できない企業原理主義とか資本主義の邪悪な連中とかがいるんだよね。


 


※ ただ、今回みたいな事件を見ていて自分の中にあるわだかまりは、つまり「仮面ライダー」を初代の頃から愛して愛して自力でマスクまでほぼ完璧に作れるようになってる日本人が逮捕され、「仮面ライダー」をさほど愛してもいない中国の大量の人々は玩具工場などで生産に参加できる世の大矛盾というのかな、、、、、、


  日本人は今、昔のウルトラマンや仮面ライダーのリアル系玩具作りに参加したくても日本国内では参加難しいじゃないですか。ウルトラ系など昔ながらのマルサンブルマァク型デフォルメソフビは日本国内で作ってる会社もあるけどリアル系は中国製だし、ライダーはほぼほぼ中国製で、日本人のライダーやウルトラの大ファンたちが日本国内で生産工場で働ける可能性はほぼ無いんだよね。


 


 どうしてこんな歪んだ時代になってしまったのか?ウルトラやライダーを一番愛している日本人が工場生産行為に関われる日本国内可能性がほぼ無く、実力ある人がその実力を生かす場も日本国内にはほぼ無い。国内の実力ある人々をつなぐ力がほぼ意味を失っている。問題にしなきゃならないのはそこでしょ。


 ウルトラでもライダーでも、メーカー国内生産工場が無くなってしまって、キャラを愛している日本人大ファンが日本国内でほとんど生産従事できないのがこの問題の本質だよ。著作権元でも玩具メーカーでも閉鎖しているのに、生産工場とそれにまつわる給与は海外に流出させてしまっている。ウルトラやライダーの玩具の足裏に「MADE IN CHINA」しか見なくなってもう25年近く経つよ。心の底から悲しいと思ってきたけど。いわゆる生産利益は全部海外の中国などの人々がもらっているわけだからね。それがこういう問題の本質でしょ?


各著作権元と業界人たちは自覚すべき。


  20:11~21

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