ていうか、色覚異常の56歳無職なんだが!
2024/11/18 20:16
70年代変身サイボーグ系の色素問題
70年代変身サイボーグの色問題について備忘。、、、いやサイボーグに限らないんだけど。
以前も書いたかもしれないが、リカちゃんや変身サイボーグの販売展開当時、実は子供向け商品界には、商品の彩色に用いる染料や塗料の有害問題が持ち上がっていた。玩具だけでなく衣料や食品も同様である。
つまりそれまでの塗料に使われていた塗料やプラ用染料に、鉛や化合物系などの児童の身体に蓄積すると有害な毒素が多いのでは?という社会運動のようなものだった。
結果として、タカラの玩具も徐々に方向転換していく。例えば初代リカちゃんやから2代目初期のニューリカちゃん系の衣装には、ブルーライト(よりブラックライトか)を当てると蛍光して光りまくるものが多かったりしたのだが、それらも含め塗料を改変されていく。
たとえば食品の場合も、たとえばファンタグレープも合成着色料問題があり、販売中止され、75年にファンタゴールデングレープが新発売される。あれはお茶の色素を使っていたのでは?で、再びいい紫着色料ができたので、半年後にファンタグレープが再発売されたという経緯がある。
サイボーグ関連のプレゼント系広告にも塗料に鉛は使われていない旨書かれていた記憶があるのだが、つまりより安全な塗料による着色法を模索する都合上か、変身サイボーグにはなぜこんなカラーバージョンがあるのか?仮にプレゼントだとしてもなぜこんな塗り方をするのか?のような素体などがとても多い。
プラの成形色もそうで、つまり基本的に単色プラの場合は大体の玩具やプラモデルは、カラーペレット(粒状プラ)を直接溶かして作るのだが、タカラの変身サイボーグの場合は透明プラにプラ用染料を混ぜる形で、色つき透明プラを作ったりしていたようだ。で、そのプラ用染料は、透明プラにまぜられたり、1号の腹部を塗る塗料に混ぜられたり臨機応変に使用されていた。
ワルダーについても特に、事実より印象として、毒々しい色だから塗料に問題があるように見られたような時期もあるらしい。つまりそれで次の悪役の宇宙人ゾーンジャグラゼロスなどは肌が淡彩の色つき透明になっている。淡くする事で有害印象が軽減されている。
変身セットのウルトラマンマスクの銀色が塗装から成形色になったのも同じである。塗料安全性で突っ込まれないため塗装面積を減らす。
ミクロマンでは塗装よりもシールの方が増えている。アンドロイドAや宇宙人以降のサイボーグ玩具では成形色が生かされ、メッキ以外の塗装はほとんど減っている。
結局のところ、世の中の塗料安全性問題は、変身セットシリーズの売れ行きにも影響していたのかもしれない。
サイボーグなどの玩具カラーについての変遷の歴史は、玩具の安全性追求の歴史。だから、プレゼント素体群もその試行錯誤から生まれたものが多いのかもしれない。備忘。
~20:21~21:07
ちなみに。「世界の伝統色 洋色大辞典」という便利サイトがあるんだが、それで「グラス」と検索窓検索すると「グラスグリーン」とヒットしてこんな色なんだ、とわかる。 21:22
おもちゃ系
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