ていうか、朝番組の感想を夜に書く愚図な57歳無職なんだが!
2025/01/18 20:02
ウルトラマンアーク最終回
ウルトラマンアーク最終回。いい最終回だったと思う。子供たちに送るには、良いウルトラマンだったんじゃないだろうか。主人公ユウマの内面とSKIPの人々(シュウ含む)たちの中で物語を描ききったのも良い印象だった。
ルティオンの母星が描かれないのはなんというか省力だし、物語の過程で生まれた友人たちがラスト近くでも描かれないのは、物語の主張として弱いだろ、とも思ったりはしたが、ボクの内面にもかすかに届きそうなテーマもあったりして。
ユウマの16年前に他界した両親の登場シーン、あったかもしれない日常に誘う父母と、もしかしたら本物のかもしれない父母の魂が、「走れ!ユウマ」とユウマを励ますシーン(檄を飛ばすに近い)。
この物語は子供や若者に向けての物語だから、後者が真実だ、としたいだろうし、そういうものとして描かれているとも思う。でもボクの年になってみると、どちらも真実なんだとよく解るんだよね。たぶん、父親母親、本物にだって(本物だからこそ)どちらの気持ちもあっただろう、と。
だから、「どちらかを選択しろ」というのは、実は薄っぺらな考え方なのであって。例えて言うなら、、、一般論として、両親が介護必要だったり肉親に病気があるのに、肉親を捨てて上京しろだの何だの外野が言うのはクズじゃん?人が愛する肉親を捨てる必要は無いし、仕事のために肉親を捨てる事はけして正当化する必要は無い事なんだから。
だから、ユウマのラストの結論は、ユウマがそうしたいからそうする、以外の何ものでも無いのだろうけど、それに「選択」を求めるドラマは、ボク的には嫌悪だな、、、と思いながら見ていた。どちらを選択する必要もないんだよ。
スタッフはヒーローを描きたいんだろうけどね。
・・・無私に自己犠牲的に生きる若者を増やす無責任な作品についてはボクは否定的なので(そういう例えば自衛隊や警察や消防士に志願する若者がスタッフは欲しいんだろうな、、、)、そこのテーマには疑問はあるが、ユウマの物語はユウマの物語だという事で納得した感じで見た。
というか、自分も近いことを病床の祖母に言われた事があるから、よく判る。
でも、というか、むしろ、ユウマのような気持ちで自衛隊や警官や消防士などになっていった青年たちは無数にいるかもしれないから、その気持ちを否定する気はない。よその他人が決めることじゃない。
だから、ただユウマに「走れ」と伝えた両親(走り方は任せられている)のシーンにクローズアップした、その意味でこの最終回はほめられるに値するんじゃないか?と思った。良い作品だったと思います。色んな話があったし。
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